01 — 設定を発見する 共嘆・共有
あなただけの「驚くべき設定」を見つけ、たった一人の読者に向けた物語として書き起こす。インスピレーションの捕まえ方から、文学の力の使い方まで。すべての出発点となる種を、自分の手で掘り当てます。
YUU AMEMIYA
WORLDLINES — PROGRAM & ゼミ
物語を、世界に実装する技術を。
「体験小説」の手法「七緯」を、組織と個人へひらく二つの道。
『RingNe』『KaMiNG SINGULARITY』——並行世界の物語を書き、それを現実の祝祭としてひらいてきました。その制作の背骨にあるのが、体験小説という手法であり、その七つの工程「七緯(しちい)」です。
共嘆・共有・共謀・共鳴・共犯・共編・共生。驚くべき設定を発見し、物語に書き、環境にひらき、住民として生き、起きた出来事をまた物語に還す。この一連のプロセスは、フェスティバルだけのものではありません。周年事業、展示、ブランド、組織のビジョン——世界観を体験として共有することで価値が立ち上がる、あらゆる営みに応用できます。
その手法を、二つのかたちで世界へひらきます。組織のためのWORLDLINESプログラムと、個人のためのワールドラインズゼミ。下に、それぞれの道を記します。
企業・自治体のための、7ヶ月の世界観共創プログラム。
多くの伴走支援は、報告書を残して終わります。WORLDLINESプログラムが残すのは、その組織自身の物語の続きです。
はじまりの設定を掘り起こし、未来の物語を書き、それを社員や顧客が「住民」として体験できる催しにひらく。そこで実際に起きた邂逅を、また物語に書き加える。七緯のプロセスをそのまま7ヶ月の伴走に変換した、他にないかたちの共創です。
周年事業、新規事業のビジョン共有、採用ブランディング、社内文化の醸成、ブランドの世界観設計——「らしさを、体験として伝えたい」すべての場面で機能します。
七緯のしるしに沿って、7ヶ月で一つの世界をひらく
誰かと分かち合いたくなるほど驚嘆すべき未知を見つける段階。
経営層へのインタビューとワークを通して、組織の奥に眠る「驚くべき設定」を掘り起こします。事業の起源、まだ言語化されていない確信、その組織だけが見ている世界の手ざわり。すべての発端となる種を、共に発見します。
新しい世界観を分かち合うための物語をつくる。
発見した設定をもとに、その組織の未来を描いた短編を執筆します。いわゆるSFプロトタイピングにあたる工程で、抽象的なビジョンが、誰もが没入できる一つの物語として立ち上がります。これが以降すべての土台になります。
物語の世界観に没入する環境と時間を設計する。
物語を、人が身体で通過できる体験へと翻訳します。周年イベント、展示、社内セレモニー、ポップアップ——目的に応じて最適な形式を選び、共創パートナー(社内外の制作メンバー)と共に企画の骨格を組み上げます。
世界を現実の空間・時間として立ち現す。
空間、音、光、導線、ことば。物語の世界が現実の環境として成立するよう、アートディレクションとサウンドデザインを含めて実装をディレクションします。社内のリソースを活かしながら、過不足のないかたちに整えます。
その世界の住民として立ち居振る舞い、共に世界を成立させる。
本番。社員や顧客が観客ではなく「住民」としてその世界に入り込み、世界観を自分の身体で体験します。受け身の鑑賞では決して届かない深度で、組織のビジョンが一人ひとりの実感に変わる瞬間です。
世界と邂逅した時間を物語に改稿する。
当日その場で生まれた偶発的な出来事、交わされた言葉、起きた邂逅。それらを最初の短編に書き加え、物語を改稿します。納品物は報告書ではなく、参加者全員が登場人物となった「続編」。組織の資産として残り続けます。
虚実の境が融けた世界と共に生きる。
完成した物語と体験を、社内に定着させブランド資産化します。ビジョンステートメント、採用、広報、次の事業へ——一過性のイベントで終わらせず、組織の文化として根づかせる道筋を共に描いて、伴走を締めくくります。
費用は規模・実装内容により個別にお見積もりいたします。
周年事業を見据えた複数年(長編フロー型)での伴走、単発のワークショップ(1Day/2Day)にも対応します。
― ここでおひらき ―
個人・表現者のための、七緯を実践する半年間の講座。
書籍『ワールドラインズ』は、読み終える頃にはあなたが舞台の暗幕の内側に立っている——そんな本として書きました。ゼミは、その続きです。
七緯を一つずつ実践しながら、あなた自身が立ち現したい世界観を、半年かけて一つの体験として形にしていきます。フェスでも、展示でも、小さな集まりでも、ブランドでも構いません。大切なのは、あなたの中にある「驚くべき設定」を、現実にひらいてみることです。
受講生は単なる生徒ではなく、これからの作品を共につくる共犯者でもあります。ゼミを終えたあなたの世界線が、次の誰かの居場所になるかもしれません。
あなただけの「驚くべき設定」を見つけ、たった一人の読者に向けた物語として書き起こす。インスピレーションの捕まえ方から、文学の力の使い方まで。すべての出発点となる種を、自分の手で掘り当てます。
物語を、人が体験できる環境へと翻訳する。設定と環境と時間の設計、共犯者の集め方、そして虚構を現実に立ち上げるための具体的な企画術。あなたの世界に、人を招き入れる準備をします。
実際にその世界をひらき、住民として生きる。そこで起きた出来事を物語に書き加え、世界を更新する。体験と物語が互いに干渉しながら育っていく、体験小説の核心を、自分の作品で体得します。
次期の募集時期・定員・受講料は、決まり次第このページとnote・Xでお知らせします。
関心をお持ちの方は、下記より「ゼミの案内希望」とお送りください。先行してご連絡します。
両プログラムの土台となる思想と手法は、一冊の本にまとめました。『ワールドラインズ ― 体験できる世界観のつくり方』。世界を「設定」と「環境」と「物語」に解きほぐし、七緯のすべてをワークと作例とともに記した、読みながら書く本です。
2026年9月9日刊行。法人研修のテキストとしての一括導入や、ゼミの副読本としてもご活用いただけます。